翻訳 — Tafsir
### 語句の意味
- مِن فَوْقِكُمْ:あなた方の上(谷の上の方、東方の高地)から。
- وَمِنْ أَسْفَلَ مِنكُمْ:あなた方の下(谷の底、西方の低地)から。
- زَاغَتِ الْأَبْصَارُ:目が(恐怖と驚愕のあまり)視線が定まらず、あらぬ方を見た。
- بَلَغَتِ الْقُلُوبُ الْحَنَاجِرَ:心臓が(恐怖のあまり)喉元まで上がってきたように感じられた。حَنَاجِر は「喉」の複数形。
- تَظُنُّونَ بِاللَّهِ الظُّنُونَا:アッラーに対して様々な(悪い)憶測を抱いた。
### 解説
これは、イスラーム暦5年に起きた「部族連合の戦い(アフザーブの戦い)」の場面を思い起こさせています。その時、敵軍はあなたがた(ムスリム)のいるメディナを包囲し、谷の上の方(東方)からはガタファーン族などの部族が、谷の下の方(西方)からはクライシュ族が攻め寄せました。
そのあまりの恐怖と混乱に、人々の目は視線を失い、心臓は喉元まで上がってくるかのような戦慄を覚えました。そして、人々はアッラーに対して様々な憶測を巡らせました。信仰の篤い者たちは「アッラーは必ず援助して下さる」と良い方に考えましたが、心の病んだ者(偽信者)たちは「ムハンマドとその仲間は滅ぼされるのではないか」と悪い方に考え、絶望と疑念に陥りました。
この一節は、その未曾有の危機的状況における、人間の心の動揺と、信仰による希望と不信仰による絶望の対比を、生々しく描き出しています。
### この節から得られる教訓と益
- 艱難の時にこそ、真の信仰が試される:危機的状況に直面した時、心がアッラーへの信頼に満ちているか、それとも疑念に揺れるかが明らかになります。信仰者はどのような状況でもアッラーの御助けを信じ、希望を失いません。
- 悪い憶測(スーウ・ザン)の危険性:アッラーに対して悪い憶測を抱くことは、心の弱さと不信仰の表れです。ムスリムは常にアッラーに対して良い憶測(フスン・ザン)を持ち、その慈悲と力を信じるべきです。
- 試練は信仰を強固にする:このような大きな試練は、ムスリム共同体を鍛え上げ、その結束を強めました。人生の困難は、それを乗り越えることで信仰がより深く、強固になる機会であることを教えています。
- アッラーの約束は真実である:この戦いでムスリムは最終的に勝利しました。これは、アッラーがその信仰者を決して見捨てず、忍耐と信頼に対して必ず報いて下さるという確かな証拠です。この物語は、現代の私たちが直面するあらゆる困難においても、希望と忍耐を持ち続けることの大切さを教えてくれます。
📜 節 8-12 — スーラ アル・アハザーブ
翻訳 — アル・アハザーブ 10
スーラ アル・アハザーブ 節 10 - 読む, 聴く, 翻訳, 日本語 : 見るがいい。かれらは,あなたがたの上からまた下から襲って来た。その時目は霞み,心臓は喉もとまで届いて,あなたがたはアッラーに就いて,色々と(悪い)想像をした。スーラ 節 10/73 — スーラ アル・アハザーブ الأحزاب (Medinan). 読む 聴く 翻訳 (日本語). 聴く: スーラ アル・アハザーブ 聴く, スーラ アル・アハザーブ 翻訳, スーラ アル・アハザーブ mp3, スーラ アル・アハザーブ pdf. 節 8–12. 日本語意味: 한국어.
クルアーン
Tuesday, September 8, 2026
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