翻訳 — Tafsir
語句の解説
- マサーキーン(مساكين): 弱い立場にある貧しい人々。ここでは船を所有する貧しい者たちを指す。
- アーブ(أعيبها): 欠点・傷を付けること。船にわざと損傷を与えること。
- ワラーアフム(وراءهم): 彼らの後方、または前方。文脈によって「行く手に」「先に」という意味にもなる。
- ガスバン(غصبًا): 力ずくで奪い取ること。不当に強奪すること。
解釈
預言者ムーサー(モーセ)が、預言者ヒドル(別名ハディル)の行動に疑問を抱いたことに対して、ヒドルがその理由を説明する場面です。
この船は、海で働く貧しい人々のものでした。彼らはこの船で生計を立て、わずかな収入を得て暮らしていました。ヒドルはその船にわざと穴を開けて欠陥のある状態にしました。なぜなら、彼らの行く手には暴虐な王がいて、状態の良い船をすべて力ずくで奪い取ってしまうからです。船に傷を付けておくことで、王の兵士たちはその船を「価値のないもの」と見なし、奪わずに放置するだろうと考えたのです。こうして貧しい人々の大切な生計の手段を守ろうとしたのでした。
つまり、一見すると破壊行為に見えるこの行動も、実は弱者を守るための深い知恵と配慮に基づいていたのです。ヒドルは、表面的な損害よりも、船を完全に失うという大きな損失から彼らを救ったのでした。
この節から得られる教訓と益
- 物事の表面だけを見て判断してはならない:一見すると悪いことに見えても、その背後には深い知恵や慈悲が隠されていることがあります。私たちは限られた知識で判断するのではなく、物事の本質を見極める努力が大切です。
- 弱者を守るための知恵と工夫:イスラームは弱者を守ることを重視します。時には直接的な対抗ではなく、賢明な策略を用いて不正から守ることも許されるという教えがあります。
- アッラーの摂理への信頼:私たちには理解できない出来事でも、アッラーの計画には必ず意味があります。困難に見える状況でも、最終的には善い結果をもたらすことがあるという信仰の深さを学びます。
- 知識人の謙虚さ:偉大な預言者ムーサーでさえ、ヒドルの行動の意味をすぐには理解できませんでした。これは、どれほど知識がある者でも、全てを知っているわけではないという謙虚さを教えてくれます。
📜 節 77-81 — スーラ アル・カハフ
翻訳 — アル・カハフ 79
スーラ アル・カハフ 節 79 - 読む, 聴く, 翻訳, 日本語 : 「舟に就いていうと,それは海で働く或る貧乏人たちの所有であった。わたしがそれを役立たないようにしようとしたのは,かれらの背後に一人の王がいて,凡ての舟を強奪するためであった。スーラ 節 79/110 — スーラ アル・カハフ الكهف (Meccan). 読む 聴く 翻訳 (日本語). 聴く: スーラ アル・カハフ 聴く, スーラ アル・カハフ 翻訳, スーラ アル・カハフ mp3, スーラ アル・カハフ pdf. 節 77–81. 日本語意味: 한국어.
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Monday, September 7, 2026
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