アル・アンカブート · 65/69
翻訳 ローマ字 — スーラ アル・アンカブート
فَإِذَا رَكِبُوا فِي الْفُلْكِ دَعَوُا اللَّهَ مُخْلِصِينَ لَهُ الدِّينَ فَلَمَّا نَجَّاهُمْ إِلَى الْبَرِّ إِذَا هُمْ يُشْرِكُونَ ۝٦٥
Fa-izaa rakiboo fil fulki da`awul laaha mukhilseena lahud deena falammaa najjaa hum ilal baari izaa hum yushrikoon
📖 日本語意味
かれらは船に乗っていると,アッラーに信心の誠を尽くして祈る。だがかれが,陸に無事に送って下さると,たちまちかれらは偶像を拝みだし,

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翻訳 — Tafsir

語句の解説:

  • الفُلْك(アル=フルク):船のこと。海を航行する船舶を指す。
  • مُخْلِصِينَ لَهُ الدِّينَ:宗教的行為(ここでは祈り)を、アッラーだけに向けて純粋に捧げること。つまり、他の神々を一切交えず、ひたすらアッラーのみに祈ること。
  • نَجَّاهُمْ:彼らを救った、救出した。
  • إِلَى الْبَرِّ:陸地へ。
  • يُشْرِكُونَ:シルク(偶像崇拝・多神教的行為)を行うこと。

解説:

この節は、不信仰者たちの矛盾した態度を鋭く指摘しています。彼らは陸の上では平然と偶像を崇拝しているにもかかわらず、船に乗り込み、海の荒波の中で溺れ死ぬかもしれないという恐怖に直面すると、突如としてアッラーだけに祈りを捧げるのです。その祈りは純粋で、他のいかなる偶像や神々も交えません。彼らはその瞬間、自分たちの偶像が何の役にも立たないことを本能的に悟り、ただ全能のアッラーのみが救いを与え得る存在であると認めるのです。

しかし、アッラーが彼らを無事に陸地へと導き、危険が去り、安堵の気持ちが戻ってくると、彼らはまた元の不信仰に逆戻りします。再び偶像を崇拝し、アッラー以外のものに神聖さを認めてしまうのです。この姿は、恩恵を忘れ、困難の時だけ神にすがり、平穏な時には神を裏切るという、実に浅はかで矛盾した人間の姿を如実に示しています。

この節は、彼らが海難から救われた後も、その救いの恩恵に対して感謝せず、むしろ不信仰を続けることで、自分自身の破滅を選んでいることを警告しています。彼らは現世での享楽を追求するが、やがて来世において自分たちの行いの誤りを思い知ることになるでしょう。この節には、彼らに対する厳しい脅しと警告が込められています。


この節から得られる教訓と恵み:

  1. 人間の本性と信仰の純粋さ:人は極限の危機に直面すると、自然と真の神へと心が向かうものです。これは、人間の生来の性質(フィトラ)が、本来は唯一の神を知っている証拠です。しかし、安楽な時こそ、その信仰を日々の生活の中で実践し続けることが試されます。
  2. 恩恵への感謝の大切さ:アッラーは私たちに数え切れないほどの恩恵を授けてくださっています。その恩恵を忘れず、日頃から感謝の心を持ち続けることが、信仰者の務めです。困難が去った後も、その救いを忘れずに感謝を捧げることで、信仰はさらに深まります。
  3. 一貫性のある信仰:真の信仰とは、困難な時だけのものではなく、平穏な時にも同じようにアッラーを畏れ、崇拝し続けることにあります。この節は、私たちに信仰の一貫性を求めています。
  4. アッラーの慈悲と赦し:この節は不信仰者への警告を含みますが、同時に、アッラーがどれほど寛大に救いを与えてくださるかを示しています。私たちはどんなに罪を重ねても、悔い改めてアッラーに立ち返る限り、その慈悲は常に開かれているのです。


📜 節 63-67 — スーラ アル・アンカブート

63وَلَئِن سَأَلْتَهُم مَّن نَّزَّلَ مِنَ السَّمَاءِ مَاءً فَأَحْيَا بِهِ الْأَرْضَ مِن بَعْدِ مَوْتِهَا لَيَقُولُنَّ اللَّهُ ۚ قُلِ الْحَمْدُ لِلَّهِ ۚ بَلْ أَكْثَرُهُمْ لَا يَعْقِلُونَ
もしあなたが,かれらに「誰が天から雨を降らせ,それで,死んでいる大地を甦らせるのか。」と,問うならば,かれらはきっと「アッラー。」と言うであろう。言え,「アッラーを讃えます」。だがかれらの多くは理解しない。
64وَمَا هَٰذِهِ الْحَيَاةُ الدُّنْيَا إِلَّا لَهْوٌ وَلَعِبٌ ۚ وَإِنَّ الدَّارَ الْآخِرَةَ لَهِيَ الْحَيَوَانُ ۚ لَوْ كَانُوا يَعْلَمُونَ
現世の生活は,遊びや戯れに過ぎない。だが来世こそは,真実の生活である。もしかれらに分っていたならば。
65فَإِذَا رَكِبُوا فِي الْفُلْكِ دَعَوُا اللَّهَ مُخْلِصِينَ لَهُ الدِّينَ فَلَمَّا نَجَّاهُمْ إِلَى الْبَرِّ إِذَا هُمْ يُشْرِكُونَ
かれらは船に乗っていると,アッラーに信心の誠を尽くして祈る。だがかれが,陸に無事に送って下さると,たちまちかれらは偶像を拝みだし,
66لِيَكْفُرُوا بِمَا آتَيْنَاهُمْ وَلِيَتَمَتَّعُوا ۖ فَسَوْفَ يَعْلَمُونَ
われがかれらに授けたものを,有り難く思わず,享楽に耽る。だがかれらは,今に分るであろう。
67أَوَلَمْ يَرَوْا أَنَّا جَعَلْنَا حَرَمًا آمِنًا وَيُتَخَطَّفُ النَّاسُ مِنْ حَوْلِهِمْ ۚ أَفَبِالْبَاطِلِ يُؤْمِنُونَ وَبِنِعْمَةِ اللَّهِ يَكْفُرُونَ
かれらは,われが安全な聖域を定めたのに気付かないのか。まわりでは人びとが略奪に晒されているというのに。それでもかれらは虚構を信じ,アッラーの恩恵に背を向けるのか。
アル・アンカブートクルアーン目次
69
MeccanRevelation
65

翻訳 — アル・アンカブート 65

スーラ アル・アンカブート 節 65 - 読む, 聴く, 翻訳, 日本語 : かれらは船に乗っていると,アッラーに信心の誠を尽くして祈る。だがかれが,陸に無事に送って下さると,たちまちかれらは偶像を拝みだし,

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Monday, September 7, 2026

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