翻訳 — Tafsir
### 語句の解説
- نَصِيبٌ(ナスィーブ): 分け前、割り当て、運命づけられた取り分。
- مِنَ الْمُلْكِ(ミナル=ムルキ): 王権・支配権・権力の一部。
- نَقِيرًا(ナキーラン): ナツメヤシの種(核)の背にある小さなくぼみの点。転じて「極めてわずかなもの」のたとえ。
### アーヤ(聖句)の解釈
この聖句は、啓示の民(ユダヤ教徒・キリスト教徒)の一部が、預言者ムハンマド(彼の上に平安あれ)の使命やイスラームの広がりに対して抱いた嫉妬と吝嗇(けち)の態度を非難する文脈の中で下されています。
「彼らに王権の分け前があるというのか」という問いは、否定と驚きを込めた修辞的な問いです。つまり、彼らにはそもそも神から授けられた真の権力や支配権など何もない、という意味です。たとえ彼らが何らかの権力や富を手にしたとしても、その性格上、人々に対して「ナキール」(ナツメヤシの種の背にある極小のくぼみ)ほどのほんのわずかな施しすら与えることはないでしょう。なぜなら、彼らは嫉妬深く、吝嗇であり、他者の幸福を喜ばないからです。
この表現は、彼らの心の狭さと、たとえ権力を握ったとしても決して公正に振る舞わないことを、最も小さな物差しを用いて鮮明に描き出しています。神は彼らの本質を暴露し、彼らがイスラームの民に対して抱く悪意を明らかにされたのです。
### このアーヤから得られる教訓と導き
- 真の権力と恵みは神のみが与える: この世の権力や富は、神がお望みになる者にのみ与えられます。人間の嫉妬や策略によって、神の計画が覆ることはありません。信仰者は、権力や地位に惑わされることなく、その源泉が神であることを常に忘れてはなりません。
- 嫉妬と吝嗇は人間の品性を貶める: 他人の成功を妬み、持てるものを分かち合わないことは、イスラームが最も嫌う悪徳の一つです。このアーヤは、たとえ権力を持っても、心が狭く吝嗇であれば、それは何の益ももたらさないことを教えています。
- イスラームの寛容さと公正さの素晴らしさ: イスラームは、たとえ敵対する者に対しても公正であることを命じ、富や権力は神の信託として、社会の弱者や貧者を助けるために用いるよう教えます。このアーヤが示す否定的な姿とは対照的に、イスラームの教えは、分かち合い、思いやり、公正さという美徳を高く掲げています。これこそが、真の幸福と社会の調和をもたらす道なのです。
- わずかな施しも軽んじない: 「ナキール」という極小のもののたとえは、たとえ小さな親切や施しであっても、それを惜しむ心は大きな欠陥であることを示しています。逆に、信仰者は、どんなに小さな善行であっても、それを惜しみなく行うことが大切です。アッラーは、小さな善行も決して無駄にされません。
📜 節 51-55 — スーラ アン・ニサー
翻訳 — アン・ニサー 53
スーラ アン・ニサー 節 53 - 読む, 聴く, 翻訳, 日本語 : かれらは,大権の一端をあずかれるとでも思っているのか。仮令そうであっても,かれらは少しも人びとに与えることをしないであろう。スーラ 節 53/176 — スーラ アン・ニサー النساء (Medinan). 読む 聴く 翻訳 (日本語). 聴く: スーラ アン・ニサー 聴く, スーラ アン・ニサー 翻訳, スーラ アン・ニサー mp3, スーラ アン・ニサー pdf. 節 51–55. 日本語意味: 한국어.
クルアーン
Monday, September 7, 2026
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